AI にショートドラマの脚本を頼んだのに、あらすじしか出てこない。そんなときは、登場人物の目的、対立の展開、出力形式をプロンプトで指定しましょう。「面白いどんでん返しを書いて」と頼むより、場面、セリフ、尺に条件を設けるほうが、映像制作につなげやすい脚本になります。
この記事では、コピーして使える脚本プロンプトを6つ紹介します。同じ職場ドラマを例に、一文のアイデアから1話分の脚本、ショットリストへと進めます。まず普段使っている文章生成 AI で脚本を整え、内容が固まったら SoulVid AI ドラマ生成ツール でキャラクターと絵コンテを順番に確認できます。
本文のストーリー、セリフ、ショットリストはオリジナルの執筆例であり、ツールの実測出力ではありません。60秒は作例の目標尺です。実際の長さは読み合わせ、演技、編集に合わせて調整してください。
コピーして使える AI ショートドラマ脚本の基本プロンプト
角括弧の中を自分の設定に置き換えます。まだ構想が固まっていなくても、主人公、目的、障害は決めておきましょう。最初は主要人物2人、場所1か所に絞ると、話をまとめやすくなります。
ショートドラマの脚本家として、あとでショットに分解できる1話分の脚本を書いてください。
ジャンル:[職場での立場逆転ドラマ]
視聴者:[サスペンスや逆転劇が好きな短尺動画の視聴者]
形式:[9:16の縦型動画、1話の目標尺は約60秒]
主人公:[インターンの林晴。企画書を自分が作ったと証明したい]
障害:[上司の周衡が企画書を盗んだと責め、会議から出ていくよう求める]
人物と場所の制限:[セリフのある人物は2人、会議室1か所]
重要な小道具:[印刷した企画書、スマートフォンに表示した変更履歴]
結末の方向性:[証拠によって上司の説明に矛盾が生じ、次回への疑問が残る]タイトル、一文のあらすじ、場面ごとの脚本を出力してください。
各場面に場所、目に見える動作、人物のセリフ、想定時間を記載してください。
冒頭から対立を見せ、逆転の前に視聴者が気づける手がかりを置いてください。
セリフは簡潔にし、感情は動作で表現して、長い説明ナレーションを避けてください。
まず文章の脚本を完成させ、私の確認が必要な設定を挙げてください。
想定時間は計画の目安です。セリフを読み上げる時間に加えて、間、スマートフォンの画面、人物の反応にも時間が必要です。文章生成 AI が示した秒数を、そのまま完成映像の尺とは考えないでください。
同じストーリーでも、プロンプトを具体化すると何が変わる?
「インターンが逆転する面白いショートドラマを、どんでん返し付きで書いて」だけでは、何を証明するのかも、場所の数も決まりません。幼少期の回想や会長の登場、頻繁な場面転換が加わり、1話目を作り切れなくなる可能性があります。
「会議室で2人が企画書の作成者をめぐって争い、変更履歴から矛盾が明らかになる」と指定すれば、感情のぶつかり合いを目に見える出来事にできます。以下は、その方針で書いた作例です。
オリジナル脚本例:『消されたバージョン』第1話
一文のあらすじ: 企画書を盗んだと責められたインターンが、上司の提出した資料に、自分しか由来を知らない誤字を見つける。
| 展開 | 想定時間 | 画面と動作 | セリフ |
|---|---|---|---|
| 冒頭の追及 | 0〜8秒 | 周衡が企画書を林晴の前に押し出し、作成者欄を指さす。 | 周衡「俺の企画書を自分の成果にするとは、いい度胸だな」 |
| 手がかりの提示 | 8〜18秒 | 林晴が3ページ目を開き、「晴川」の文字を丸で囲む。 | 林晴「3ページ目のブランド名、確認しましたか?」 |
| 圧力が強まる | 18〜29秒 | 周衡が資料を閉じ、退出を促す。林晴は立ち上がらない。 | 周衡「質問しているのはこっちだ」林晴「その名前、間違っています」 |
| 証拠の提示 | 29〜43秒 | 林晴がスマートフォンで変更履歴を開き、前日の下書きを指す。 | 林晴「昨日10時に、『青川』を『晴川』と打ち間違えて。あとで直しました」 |
| 矛盾の発覚 | 43〜53秒 | 林晴が資料の横にスマートフォンを置く。周衡は手を伸ばしかけて止める。 | 林晴「あなたの資料にも、同じ誤字があるのはなぜですか?」 |
| 次回への引き | 53〜60秒 | 「共有フォルダ:別のメンバーが変更履歴を削除しました」という通知が表示される。 | 林晴「あなた以外に、このファイルを編集できるのは誰ですか?」 |
誤字が逆転の伏線になり、通知が第2話への疑問を残します。変更履歴はあくまで物語上の手がかりです。説明の矛盾は示せても、誤字だけですべての真相が証明されたことにはなりません。
スマートフォンの小さな文字は編集で追加できます。重要情報のすべてを生成映像の画面文字に任せず、資料の寄りやセリフでも手がかりを伝えましょう。
AI ショートドラマ脚本に使える6つのプロンプト
テンプレートは執筆の段階順に並べています。出力を1つずつ確認してから次へ進めると、ストーリー、人物、結末が同時に変わるのを防げます。
テンプレート1:一文のアイデアを1話分の脚本にする
こんなときに: 方向性はあるのに、AI があらすじしか書かない場合。動機、場所の制限、出力形式を一緒に伝えます。
次のアイデアを、目標尺約60秒の縦型ショートドラマ1話分にしてください。
[企画書を盗んだと責められたインターンが、上司の資料に自分の下書きの誤字を発見する。]
セリフのある人物は2人、場所は会議室1か所に限定し、企画書の作成者を主な争点にしてください。
主人公の目的、障害、重要な手がかりを先に整理し、そのあと場面ごとの脚本を書いてください。
各場面に、目に見える動作、人物名、セリフ、想定時間を含めてください。
新しい生い立ちや人物を加えて解決せず、続きにつながる疑問を残してください。
期待する出力例:「林晴は自分が作ったと証明したい。周衡は追及を終わらせたい。3ページ目の誤字が2人の争点になる」。単に「勇敢に反撃する」と書くより、場面を具体化しやすくなります。
テンプレート2:対立がすぐに伝わる冒頭を書く
こんなときに: 人物紹介に時間をかけすぎている場合。中心となる出来事は変えずに、複数案を出してもらいます。
以下の脚本に対して、異なる冒頭を3案書いてください。
[確認済みの脚本を貼り付ける]
各案は、目に見える動作1つと、最大2つのセリフだけで構成してください。
誰が誰を責めているのか、主人公が何を失うおそれがあるのかを先に伝えてください。
会社の背景説明から始めず、誤字と変更履歴はまだ明かさないでください。
各案が元の脚本のどこにつながるかも示してください。
出力例: 周衡が退職引き継ぎ書を企画書の上に置く。「署名したら、今日で終わりだ」。圧力を強める選択肢ですが、採用する前に退職の展開を含めるか確認し、後半の場面も合わせて直します。
テンプレート3:セリフを短く自然にする
こんなときに: 人物が駆け引きをせず、筋書きを説明している場合。各セリフの目的を残して、重複を削ります。
次のショートドラマのセリフを、出来事の順序と人物関係を保ったまま修正してください。
[セリフを貼り付ける]
まず、それぞれの人物がこの場面で何を得たいのかを示してください。
重複する説明を削り、抽象的な感情表現を目に見える動作や短い返答に置き換えてください。
人物がまだ知らない情報を口にしないようにしてください。
「元のセリフ/修正後/修正理由」を示し、最後にそのまま使える版をまとめてください。
修正例:「昨日苦労して作った企画書なのに、こんな扱いを受けて本当に悔しい」は「3ページ目を開いてください」に変えられます。林晴が資料を押し返す動作を添えれば、主導権を取り戻そうとする姿を見せられます。
テンプレート4:伏線のある逆転と次回への引きを作る
こんなときに: 突然現れた人物が解決したり、主人公が勝利を宣言するだけで終わったりする場合。先に手がかりを確認します。
以下のショートドラマの逆転と結末を確認してください。
[脚本を貼り付ける]
逆転の成立に必要な情報と、そのうち前半ですでに示されている情報を挙げてください。
手がかりが不足している場合は、既存の場面に目に見える細部を1つだけ追加してください。
単独の1話として対立を解決する結末と、シリーズの続きが気になる結末を1案ずつ提案してください。
救援役を追加せず、人物の素性も変えずに、次回で答えるべき具体的な疑問を示してください。
出力例: 単独の1話なら、上司が誤字を説明できなくなったところで終えられます。シリーズなら、変更履歴を削除したのは誰かという通知を加えられます。目的が異なるので、どちらか選んでから定稿にします。
テンプレート5:1話を連続ショートドラマに広げる
こんなときに: 第2話が第1話の繰り返しになったり、人物が突然すべてを知っていたりする場合。情報を明かす順番を先に決めます。
確認済みの第1話をもとに、全3話のショートドラマの構成案を作ってください。
[第1話の脚本と人物設定を貼り付ける]
各話について、主人公の目的、新たな障害、新たな発覚事項、各人物が現時点で知っている情報、結末の疑問を列挙してください。
第2話では第1話の引きに応え、別の話に切り替えないでください。
人物名、関係、重要な小道具、出来事の時系列を統一してください。
まず構成案を出し、確認後に各話のセリフを書いてください。
出力例: 第1話で下書きの流用が発覚し、第2話で共有権限を調べて第三者のアクセスを知り、第3話で証拠をどう公表するか主人公が決断する。これは展開例です。人物を増やす前に、制作範囲を確認しましょう。
テンプレート6:脚本をショットリストに分解する
こんなときに: 脚本が固まり、画面を計画する段階。1話ずつ扱い、ショットの合計時間を確認します。
以下の定稿脚本をショットリストの表に分解してください。
[脚本を貼り付ける]
列は、ショット番号、画角、画面と主な動作、セリフ、想定秒数、連続性の注意点としてください。
各ショットの主な動作は1つに絞り、ページをめくる、歩く、スマートフォンを見る動作を同じショットに詰め込まないでください。
元のセリフと出来事の順序を保ち、編集で追加する画面文字を示してください。
最後に想定時間を合計し、延長や分割が必要そうなショットを挙げてください。
ショットリストの出力例:
| 番号 | 画角 | 主な動作 | セリフ | 想定秒数 | 連続性の注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 机上の寄り | 周衡が企画書を林晴に押し出す | 「俺の企画書を自分の成果にするとは、いい度胸だな」 | 8 | 作成者欄は林晴に向ける |
| 2 | 資料の寄り | 林晴が3ページ目の誤字を丸で囲む | 「3ページ目のブランド名、確認しましたか?」 | 10 | 同じ資料を使い、誤字の位置を固定する |
| 3 | 2人のミディアムショット | 周衡が資料を閉じる | 「質問しているのはこっちだ」 | 6 | 座る位置を前のショットと統一する |
これは冒頭3ショットの例であり、60秒全体の構成ではありません。全体を作ったら、スマートフォンの位置、資料のページ、人物の視線がつながるか確認します。
恋愛、ミステリー、フルーツドラマに応用するには?
出力形式は保ち、人物の目的、障害、手がかりを入れ替えます。ジャンル名だけを変えて、全員が同じ行動をする話にしないようにしましょう。
| ジャンル | 変更する中心設定 | 一文の例 |
|---|---|---|
| 恋愛 | 関係の障害と感情的な選択 | 婚約指輪を返そうとした彼女が、指輪の箱に撮った覚えのない2人の写真を見つける。 |
| 職場の逆転劇 | 力関係の差と目に見える証拠 | 会議を追い出されそうなインターンが、相手の企画書に自分の下書きの誤字を見つける。 |
| ミステリー | 手がかり、ミスリード、開示順序 | 入退室履歴では外出していないはずの人物が、別の建物の監視カメラに映っている。 |
| フルーツドラマ | 固定した人物的特徴と視覚的な笑い | 黄色い果物だけのパーティーに入りたいイチゴが、借りたバナナの着ぐるみを入口で破いてしまう。 |
先に恋愛の題材を探してからテンプレートを使いたい場合は、こちらの 恋愛ストーリーのプロンプト を参考にできます。
生成後は、映像にできる脚本か確認する
セリフを読み上げ、各場面を頭の中で映像にします。特に次の6点を確認しましょう。
- 「彼女は不安になる」だけでなく、見える出来事がある。
- セリフが尺に収まり、動作と反応の時間も残っている。
- 逆転を支える手がかりが前半にある。
- 人物が、まだ明かされていない秘密を知っていない。
- 場所、人物、動作の数が今回の制作範囲に収まっている。
- 結末が明確な疑問を残すか、1話の対立を解決している。
見つかった問題だけを AI に修正してもらうと、全体を書き直すより方向性を維持しやすくなります。
次の問題だけを修正してください:[具体的な問題と該当場面を列挙する]。
人物名、関係、主要な出来事の順序、確認済みの結末は保ってください。
修正箇所と理由を先に示し、そのあと該当場面の修正版を出してください。
他の場面にも影響する場合は、そのつながりを指摘し、勝手に全体を書き直さないでください。
確認した脚本を SoulVid に持ち込む
脚本が固まったら、ストーリーの目的、人物設定、1話分の内容を SoulVid に伝えます。まず対話で方向性を整え、キャラクターと絵コンテを確認しましょう。セリフを一部貼るだけでは、人物関係や前回の出来事までは伝わりません。
『消されたバージョン』第1話を縦型マイクロドラマにしたいです。
作風:現代の職場、写実的、緊張感があり抑制の効いた表現。
主要人物:インターンの林晴と上司の周衡。
場所:同じ会議室。人物の服装と座席を統一してください。
確認済みの脚本:[定稿を貼り付ける]。
まずあらすじ、人物、絵コンテの方向性を整理し、私が確認してから制作を進めてください。
スマートフォンの変更履歴と通知は読める必要があります。編集で文字を追加する画面を計画時に示してください。
これは制作依頼の例です。実際の手順は、画面で使える機能を確認して進めてください。脚本確定後の人物、絵コンテ、場面動画の制作は、AI マイクロドラマ制作ガイド に沿って進められます。
よくある質問
AI ショートドラマ脚本のプロンプトには何を含めるべきですか?
最低限、ジャンル、主人公の目的、障害、長さ、人物と場所の制限、出力形式を指定します。どんでん返しを入れる場合は、前半に手がかりを置くよう求め、結末で突然新しい設定が出ないようにします。
脚本用と動画生成用のプロンプトは何が違いますか?
脚本用は動機、出来事、動作、セリフを扱います。動画生成用は、特定のクリップの画面、被写体の動き、カメラ、映像表現を指定します。先にストーリーを確認してからショットに分けると、役割を混同したことによる修正を減らせます。
AI が書くショートドラマのセリフを自然にするには?
各人物がその場で何を求めているかを伝え、双方がすでに知っている背景説明を削ります。感情の説明は短い返答や動作に置き換えてもらい、最後に声に出して会話として自然か確認します。
複数話で人物設定を統一するには?
固定の人物設定と各話の要約を保存し、各人物が知っている情報を記録します。次の話を書くときは、前回の結末と未解決の疑問も添えます。文章の設定が揃っていても、映像制作では外見、服装、場所を別途確認する必要があります。




